エコえんぴつ」作ってみませんか

鉛筆の再生利用について
投稿 玉川大学 教育学部 渡辺 裕樹さん

   鉛筆の再生利用の方法について私が紹介したいのは、短くなってしまった鉛筆から芯だけ取り除き、自然木を軸にして鉛筆を再生するという試みです。
   当初、「自然木えんぴつ」と呼んでいましたが、小学生と一緒に作ったときに、子どもたちが「エコえんぴつ」と名付けていました。なので以降は「エコえんぴつ」と呼ぶことにしています。
「エコえんぴつ」作ってみませんか」
1 短い鉛筆 6 ハンドドリル
2 自然木 7 シンの太さのドリル
3 水とコップ 8 木工用ボンド
4 はさみ 9 小刀かカッター
5 万力(小型でOK) 10 のこぎりもあると便利!

6cmよりも短い鉛筆を、水の中につけて、紙コップなどを二つ重ねて沈ませます。
この状態で3日間置いておけば、木とシンを接着していたボンドが溶かされます。
水から取り出したらすぐに、はさみを使って木を割ります。鉛筆は、2枚の木の板を張り合わせて作っているので、つなぎ目を見つけましょう。
木目をよく見てみると、右と左で違う木を使っていることがわかりますね!ここで二つに割るとシンが取り出せます。

これから切ったり削ったりするものなので、あまり硬くない木を選ぶのが良いでしょう。
桜や栗の枝は硬いので向いていません。シラカバやスギは軟らかいので向いています。どんな形の枝が見つかるのでしょう?
枝を万力で机などに固定し、先端をのこぎりで切り落としてからハンドドリルで穴をあけます。
この時、できるだけ枝の中心に、まっすぐ穴をあけるようにしましょう。
深さはシンの長さに合わせます。穴の中に木の粉がたまるので、取り除きましょう。
(※ドリルの太さは2.2~2.5mm、色鉛筆は3.0mm)

②で取り出しておいたシンに少し木工用ボンドをつけて、穴の中にいれます。
この時、あまり強くいれるとシンが折れてしまうので、慎重にいれましょう。太さに少しゆとりがあるぐらいがちょうどいいでしょう。
先端を削ります。自然から拾ってきた鉛筆は鉛筆削りでは削れないので、カッターや小刀を使って自分で削るようにしましょう。
これで、世界で一つのオリジナル鉛筆の完成です!
※電動鉛筆削りで絶対に削らないでください!
おもしろい形の枝を探して、世界で一つの鉛筆をつくろう!
例えば、こんな鉛筆をつくってみました!
立つ鉛筆 15色鉛筆 三枝鉛筆
蔓巻き鉛筆 根っ子鉛筆 コンパス?赤鉛筆つき

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