2013年11月12日 
日本鉛筆工業協同組合 
優良工場見学会
(独)海洋研究開発機構、YOKOSUKA軍港めぐり

   11月12日、日本鉛筆工業協同組合は日本筆記具工業会との共催により「優良工場見学会」を開催いたしました。
   参加者は19名。
   今回は神奈川県にある(独)海洋研究開発機構とYOKOSUKA軍港めぐりの見学を行いました。

   独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC:Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)は、我が国における海洋科学技術の総合的な研究機関として、
(1) 地球環境変動の統合的理解とその予測
(2) 地球内部ダイナミクスの統一像の構築と地震・津波の防災研究
(3) 生命の進化と海洋地球生命史
(4) 資源研究・海洋地球生命工学の新たな展開
   など、これらの課題への挑戦を通して、新しい科学的知見の開拓、先端技術の創生、社会的課題への具体的な解決策の提案を行っています。
   見学の行程としては、最初にJAMSTECの概要説明があり、DVDの視聴を行いました。
   次に展示ホールへと向かい、有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型で説明を受け、定員3名という船内にも入り、狭さも体験しました。
   しんかい6500は、文字通り有人で6,500メートルまで潜れる深海探査艇で、世界で2番目に深く潜れる潜水探査艇です。(ちなみに1番は中国で7,000メートルとのこと)
   JAMSTECによれば、世界で一番深い海はマリアナ海溝で深さは10,911メートル。ここまで潜れる有人探査艇はないものの、6,500メートルまで潜れれば世界の海の95%は調べられるとのことでした。
   日本近海だけでなく、太平洋、大西洋、インド洋などで、地震の原因となる海洋底のプレートの沈み込み運動や、深海生物の生態系の調査などを行っています。
 
   その後は、自律型深海巡航無人探査機「うらしま」のドック(オーバーホール中)の見学を行いました。
   うらしまの潜行最大深度は3,500メートルですが、複雑な海底地形をセンサーで自ら判断し自律航行できる優れものです。しかも自立型無人探査機としては世界最長の317Km連続航行の記録を持っています。
   将来的には最大深度6,000メートル、連続航行3,000Kmを達成できるように改良し、北極海の探査を目指しているとのことです。
 
   次に見学したのは、「高圧実験水槽」と展示室のある棟でした。
   高圧実験水槽は、水深15,000メートルに相当する圧力までの深海環境を再現して、各種機器や材料に対する耐圧試験ができる装置です。水深15,000メートルの水圧と言うのは想像が付きませんが、隣の展示室にはぺしゃんこなった金属バットや数センチくらいの大きさにまで縮んだカップ麺のカップなどが展示され、深海での水圧のすごさを紹介していました。
 
   普段接する機会のない技術分野の見学でしたが、日本の技術水準の高さを目の当たりにしました。
   昼食を横須賀の「魚籃亭」で取って、しばらくドブ板通りを散策し、午後2時から汐入桟橋で船に乗って「YOKOSUKA軍港めぐり」を楽しみました。
   横須賀港は、アメリカ海軍施設と海上自衛隊の司令部がある港で、一般の人も「軍港めぐり」というクルージングツアーでアメリカ海軍と海上自衛隊の艦船を間近で見ることができます。
   私たち一行も軍港めぐりの船に乗り込み港内を一周してきました。あいにく空母ジョージワシントンの姿は無かったのですが、米海軍のイージス艦や海上自衛隊の護衛艦、潜水艦など、それこそ展示場の様にたくさん繋留されていました。
   本物はやはり迫力があり、見ているだけで子供のようにわくわくしてしまいました。

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